炭素結晶立体視

わかりにくいとお小言をいただいたので解説付きでお送りします。 解説 (自分は平行法のほうが楽なので平行法の組写真で解説します。最後に交差法用の組写真も置いておきます) 単位胞のつもりの枠がゆがんでるのはゴメンナサイ。 赤と青の線でつないだ8個が単位胞のなかにある原子ですね。きれいならせんを描いています。赤が画面と平行な線、青が画面と45度の角度をもつ線です。 同じ方向のらせんが黄色の線のように並んでいます。さらに別の方向のらせんが緑色の線のように…らせんだらけです。 120°・120°・120°が上から見るとすべて135°・135°・90°になってます。ということは ねじれ角 sp2炭素の結合が70.5°ねじれていることになります。π結合は大丈夫なのでしょうか。 モルタロウで作れるのかなと思って調べてみたら、モルタロウの炭素は単結合二重結合しかなくて、二重結合はねじることができない仕様になっているらしいですね。この結晶はすべての結合がねじれているので、正攻法では作れないってことになります。やるとしたらホウ素を大量に注文するとか… あとよく考えたらこの結晶、オクテットトラスから切り出せ(ry 交差法 平行法 >各原子の座標と結合 えーと単位胞の一辺を1として左下奥を原点として 各原子 1:(7/8,3/8,1/8) 2:(5/8,1/8,1/8) 3:(3/8,1/8,3/8) 4:(1/8,3/8,3/8) 5:(1/8,5/8,5/8) 6:(3/8,7/8,5/8) 7:(5/8,7/8,7/8) 8:(7/8,5/8,7/8) 結合 1-2 2-3 3-4 4-5 5-6 6-7 7-8 8-1(+z) 1-4(+x) 2-7(-y-z) 3-6(-y) 5-8(-x) ですね。今回の論文を読める状況にないので結合距離がわからないのですが、グラファイトと同じ0.142nmとすると単位胞の一辺は0.402nmとなります。