Complementary Eckert-Greifendorff projection
地図投影法を開発してみたシリーズ4
Equal-area ovalシリーズ3部作その2。
https://research.tableau.com/paper/bevy-area-preserving-transforms-map-projection-designersから
Directional path offset、前回のように擬円筒図法を詰めてつなぎ合わせるだけじゃなく、経緯度関係なく詰めたりしてもいいんだなー思いつかなかった。例えばこんな計算ということか。
エイトフ変換をせずに席詰め(以降directional path offsetのことをこう呼ぶことにします)をすると緯線が90度を超えて反ってしまうな(水平から90度を超えるかどうかより地図の端で経線と交差する角度のほうが力学的に気になる)エイトフ変換をしても極付近の緯線はほぼ垂直になるから他になにか挟んだだけでまた90度超えしそうだし、もっとエイトフ変換について考えないと…
は緯線が両方の意味で反りが強すぎるのでそのままでは採用できません。 (Eckert-Greifendorff projection) は緯線を水平に近づけるのには成功しているけどそれが同時にHammerから高緯度の歪で知られるSinusoidalに近づけるような真似になってしまいます。にするのではない方法で逆方向に変化させるには…楕円からひし形に近づけるのの逆をするには…
こうじゃ!
Y座標からoffset量を求めるのに最初はニュートン法を使っていたのですが、Wolfram|Alphaを頼って閉形式の式を得ました。ヒントになったのがhttps://research.tableau.com/paper/bevy-area-preserving-transforms-map-projection-designersのHamusoidalのとの関係式。これなら以外でも明示的に解けそう…
solve y = (2/(1+cos(phi)*c))^0.5 * sin(phi) for phi - Wolfram|Alpha
そうしたら前提のと得られたから改めてforward formulaでを得ます*1。式を整理して
出来上がった絵を見ると、緯線の折れはそんなに気にならないですね。緯線が端までまっすぐ突っ走って極付近の変形具合が…むしろMollweideに近い印象を受けます(でも歪は有限で収まります)。
…あれ、これの場合の緯線の反りの緩和にも使えそう。でもovalシリーズから外れる感じになるから後で別記事にします。
前回のと今回のを模式化すると
そして試しに、使わずに取り除く経度範囲をやに変更してみます。
のほうはとても自然で特徴がない感じ…
2020.09.03 初版 2020.09.07 図差し替え、内容追加
*1:とからを求めるInverse formulaをについて解けたら話が早かったのですがそれはWolfram|Alphaさんに断念されてしまいました